出版:SBD Automotive
V2Xグローバル展開状況:主要市場、技術動向、今後の展望
V2X Deployment Worldwide: Lead Markets, Technical Decisions and Future Outlook
出版 | SBD Automotive |
出版年月/出版頻度 | 2021年8月/ワンタイム |
ページ数 | 110 |
価格 | お問合せください |
種別 | 英文+日本語調査報告書 |
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自動車業界で、V2X(Vehicle-To-X)通信ほど、市場が成熟するまでに長い年月を要している技術は他には見られません。V2Xの研究は1980年代から進められてきましたが、日本に限らず世界の多くの国々で、V2X提唱者が謳う安全性と利便性のメリットを大多数のドライバーがいまだに実感できていない状況です。その背景には、V2Xが本質的に課題の多い技術であり、OEMは政府や道路事業者と連携して複雑な基準を策定し、展開計画の合意につなげる必要があるという事情があります。
中国、欧州、米国の自動車業界がV2Xの研究段階から展開戦略の策定段階へと移行する中で、OEM、システムサプライヤー、ネットワークプロバイダー、地域の市当局はV2Xの展開に伴う様々な課題に直面しています。
SBD Automotive「V2Xグローバル展開状況:主要市場、技術動向、今後の展望 – V2X Deployment Worldwide: Lead Markets, Technical Decisions and Future Outlook」は欧州、米国、中国、日本という4つの主要地域におけるV2X市場の現状と、V2X市場が今後短期的にどのように推移していくことが予測されるかについての洞察をまとめています。
対象市場
グローバル
V2X展開における様々な課題
- 自治体とOEMのどちらが率先して導入するか
- ビジネスモデルとエンドユーザー
- 車両の機能に対応するよう設計されていない道路インフラ
- 国ごとにまちまちな周波数帯と技術
車両とインフラ間の情報共有を可能にするV2X技術は、交通の効率性と道路の安全性に関して恩恵もた
らすだけでなく、見通し線(LOS)の問題の影響をほとんど受けないことから、実現が待たれる技術として広く認識されている。その一方で、V2X開発の開始から数十年を経た今、当初の技術ソリューションであるDSRCと、新たに登場したソリューションであるセルラーV2Xとの競合が激しさを増している。
また、V2Xの恩恵を享受してもらうためには、幅広い普及が実現し、あらゆるユースケースで基準を満たした性能が提供されることが求められるが、そのためには、少なくとも導入初期段階にはDSRCとセルラーV2Xの2つの技術が共存することが不可欠である。本書では、欧米中日の主要4地域におけるV2X市場の現状および今後の短期的な展望についての洞察を提供する。
目次
要旨
V2Xについて
推進要因とユースケース
法規制
技術状況
各地域の概要と試験運用
OEMによる提供と導入
地域別市場規模予測