液浸冷却~パテントガイドブック~

出版:株式会社ネオテクノロジー 出版年月:2024年1月

大規模なデータセンターやスーパーコンピューターではCPUやメモリーによる発熱がシステム運用上大きな課題となっており、従来からその冷却方法に色々な工夫が凝らされてきています。こうした中、消費電力の大幅なコスト削減や故障率の低下を可能にする技術として注目されているのが「液浸冷却」です。
ネオテクノロジーでは、液浸冷却技術に着目し、特許情報を技術の目で調査し、技術の全体像を俯瞰できる特許レポートを発刊しました。
独自の研究開発を推進したいと考えているR&D、事業企画、知財部門の皆さまにお役立ていただけるものと存じます。この機会に、ぜひご活用ください!

ページ数NA
税込価格88,000円
税抜価格80,000円
種別日本語調査報告書(PDF版また書籍版)

※書籍版は国内送料無料です。

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液浸冷却~パテントガイドブック~

液浸冷却~パテントガイドブック~

近年新たに登場してきたのが液浸冷却(Immersion Cooling)です。

液浸冷却は、サーバー等に搭載されている基板を絶緑性のある不活性のある冷媒に直接浸漬されることにより冷却する方式であり、冷媒を循環される単相式と冷媒の気化熱により冷却する二相式があるが、どちらの方式も従来の空冷や液冷と比較した効率の良さから、冷却コストの削減が期待されています。

現在の推計では、データセンターにおいて消費される電力は全世界の消費電力のおよそ3%程度と言われており、そのかなりの割合が冷却に使われていることを考えると、地球温暖化を見据えた冷却効率の改善は喫緊の課題と言えます。

液侵冷却のシステムは設備全体としては単純な構成であるが、

本レポートではその技術内容を大きく4つの技術分野に分類しました。

  • 液侵冷却において重要な役割を果たす冷媒材料
  • 冷却効率を改善するための液侵冷却要部
  • 冷却された冷媒を円滑に供給するための冷媒循環システム
  • 将来の発展を見据えた注目用途

また、液侵冷却は、設備そのものの設置面積(フットプリント)の少なさによる省スペース性と極めて低騒音であることから、データセンターやスーパーコンピュータだけでなく、その他の製品分野の冷却にも積極的に使われ始めようとしているため、従来から液冷と親和性の高い車載向け液侵冷却システムについても積極的に取り上げました。

最新の特許情報を俯瞰するパテントガイドブック

技術テーマのプランニングや技術開発において、技術者自身が最新の特許情報を的確に把握することが求められています。しかし、膨大な特許情報の中から必要な情報を抽出するには困難が伴います。そこで、特定の技術テーマにフォーカスし、俯瞰しやすいレベルにまとめたのが本シリーズ「パテントガイドブック」です。

目次/技術分類

◇冷媒材料

液侵冷却において重要な役割を果たす冷媒材料に関する特許情報を取り上げました。

◇液浸冷却要部

冷却効率を改善するための液侵冷却要部に関する特許情報を取り上げました。液侵槽内部の冷媒の流れをコントロールして、冷却対象物の冷却能力を最大限に高めるための技術も含めました。

◇循環システム

冷却された冷媒を円滑に供給するための冷媒循環システムに関する特許情報を取り上げました。

◇注目用途

将来の発展を見据えた注目用途に関する特許情報を取り上げました。

注目用途としては、可搬型のコンテナ液侵システムおよび車載バッテリー用液侵システムを取り上げました。また、車載用液侵冷却は電池セルを可能な限り均一にかつ効率よく冷却するための技術も含めました。