ミニ/マイクロLED ハンドブック 2023-2024

出版:株式会社産業タイムズ社 出版年月:2023年7月

ミニ/マイクロLED ハンドブック 2023-2024
~アップルウオッチが採用!? 「ポスト有機EL」を狙う次世代ディスプレーの全貌~

ページ数160
税込価格18,700円
税抜価格17,000円
種別日本語調査報告書

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概要

  • アップルが2024~2025年に本格採用か
  • 生産拡大へ設備投資を進めるパネル各社の動きを詳述
  • 量産拡大に備える装置・部材メーカーの動向を紹介
ミニ/マイクロLED ハンドブック 2023-2024

発刊趣旨とご購入のご案内

液晶、有機ELに代表されるFPD(平面型ディスプレー)市場は、新型コロナ禍に伴う巣ごもり需要の終焉により、2022年半ばから深刻な不況に陥りました。在庫過剰やロシア/ウクライナ戦争に端を発する消費低迷などで、主要アプリケーションである薄型テレビ、パソコン、タブレット、スマートフォン(スマホ)の販売が軒並み減少し、パネル単価が大幅に下落しました。2023年春になって在庫解消にようやくめどが立ちつつあり、パネル価格も底入れしましたが、肝心の実需が復調してくるには程遠く、パネル各社は当面のあいだ厳しい市況下で我慢を強いられる流れにあります。

このなかで、液晶産業の衰退がいっそう進み、設備投資計画の中心は有機ELへシフトしました。スマホに次いで、パソコンやタブレットにも搭載を進めるため、大型ガラス基板を用いた大規模投資計画が具体化しつつありますが、量産体制の構築にはこれまで以上に多額の資金を要することが、パネル各社の決断を慎重にさせています。

こうした環境にあって、ミニ/マイクロLEDディスプレーは「ポスト有機EL」の筆頭に挙がっている次世代技術です。FPDメーカーに限らず、世界中のエレクトロニクス企業や新興ベンチャーが開発に注力し、すでにビデオウォールやサイネージといった大型パネルが相次いで商品化され、1インチ以下のマイクロディスプレーについても一部で量産出荷が始まりました。2024~2025年にはアップルがApple Watchに採用するのではとも言われており、量産拡大に向けた動きが今後さらに活発化することは間違いありません。

LEDディスプレーは、液晶や有機ELと表示原理が異なり、半導体であるLEDチップを画素に用いるため、既存のFPDメーカーに限らず、LEDのチップやパッケージのメーカーにもFPD分野へ進出する機会を与えます。これは製造装置や部材に関しても同様で、LED製造装置がFPD製造装置として利用されることにもつながるため、装置・部材メーカーにとって新たな市場機会が広がることにもなります。

本書『ミニ/マイクロLED ハンドブック 2023-2024』は、『電子デバイス産業新聞』の編集部が取材・執筆・編集に当たり、液晶、有機EL、LED業界の動向を紹介しながら、ミニ/マイクロLEDの開発・実用化の取り組みを紹介するとともに、開発・実用化を進める各国のメーカー、ベンチャー、研究機関の取り組みを詳述しました。さらに、大規模量産を実現するための最大のハードルといわれるLEDの大量移載・実装技術や、これに必要な装置・部材に関してメーカー各社の取り組みや製品概要も紹介しています。読者諸賢のご批判、ご助言、ご叱正をお願い申し上げます。

目次

内容構成
◆第1章 マイクロLED、量産拡大が新たなアプリケーションの市場を拓く
   ~FPDとLEDの業界動向~
■FPD業界の最新動向 ~衰退する液晶産業と進化する有機EL~
■LED業界の最新動向 ~UVとディスプレーが市場の牽引役に~
■新製品続々登場!大型マイクロLEDディスプレーの現状 ~テレビやビデオウォール発売相次ぐ~
■量産投資に進展!小型マイクロLEDディスプレーの現状 ~スマートなウオッチやグラスに搭載へ~
 
◆第2章 ミニ/マイクロLEDメーカーの取り組み
沖電気工業(OKI)/京セラ/シャープ/ソニーグループ/日亜化学工業/マイクロ・ナイトライド/ジャパンディスプレイ/サムスン電子/LGエレクトロニクス/ソウルセミコンダクター/LUMENS/AUオプトロニクス/イノラックス/プレイナイトライド/エノスター/ライトディスプレー/ジェイドバードディスプレー(JBD)/京東方光電科技(BOE)/TCL華星光電(TCL CSOT)/三安光電/ビジョノックス/国星光電/康佳/レイソルブ/フォーカス・ライティング・テック/アップル/グーグル/メタ・プラットフォームズ/Saphlux/ナノシス/イーラックス/オステンドテクノロジーズ/ロヒニ/エックスディスプレイ/モジョビジョン/サンダイオード/Qピクセル/ビューリアル/アレディア/amsオスラム/プレッシーセミコンダクターズ/ポロテック/エピピックス/MICLEDIマイクロディスプレイズ
 
◆第3章 製造装置・部材メーカーの取り組み
■LED移載・実装技術
 マストランスファー装置・部材
東レエンジニアリング/信越化学/キューリック&ソファ/芝浦メカトロニクス/ASMPTグループ/ブイ・テクノロジー/エクセルプリント/TDK/3D-Micromac/フィットテック/住友ベークライト
 研究機関の取り組み
KIMM/CEA-Leti
■LEDチップ形成技術
 MOCVD装置
アイクストロン/ビーコ・インスツルメンツ/AMEC
 その他の前工程装置
サムコ/クラスワンテクノロジー/アイビームマテリアルズ/オックスフォードインスツルメンツ
 研究機関の取り組み
産総研/大阪大学/米国国立標準技術研究所(NIST)/台湾工業技術研究院(ITRI)/台湾国立中央大
■ウエハー接合/テスト・検査技術
EVG/アドバンテスト/トプコンテクノハウス/浜松ホトニクス/コニカミノルタ/サイバー・オプティクス/InZiv
■色変換技術 ~量子ドット、蛍光体、波長変換フィルム~
NSマテリアルズ/GE/ライトポリマーズ/フラウンホーファーとKETI
■駆動IC技術 ~ドライバーIC、シリコンバックプレーン~
マクロブロック/コーピン/ ジャスパーディスプレー
■ウエハー関連
AXT/IQE/ソフトエピ/アロスセミコンダクターズ/モノクリスタル